ダンボール「蚊取り扇風機」製作記録
蚊取り扇風機の製作記録を綴っていこうと思います。
発表日 :2019年8月24日
製作期間 :1週間
材料費 :PCファン代と接着剤くらい
素材 :ダンボール、接着剤、PCファン
幅 :約11cm
奥行 :約11cm
高さ :約12cm(縄を除く)
諸元
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経緯
夏です。暑いです。
ある日蚊が寄ってきたので、フッと息を吹いて追いやった時、この作品を作ろうと思いました。夏のアイコンである蚊取り線香と扇風機を合体させたのが「蚊取り扇風機」です。
※「蚊取り」と言っていますが、当然蚊取り機能はありません。燃えちゃう。
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動画について
特に変わった編集はしていませんが、最後にちょっとしたオチを付けました。
毎回ですが、作品に実用性は求めていません。作って、見て、見られて楽しい作品ができれば実用性の有無なんて、言うだけ野暮なことです。
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製作開始
いつもどおり設計はレーザー加工機を使用することを前提にIllustratorを使用して行います。全体的に円筒形なので、横から見た断面から直径を割り出し、作図していきます。
レーザー加工機で切り出し、ひたすら重ねて骨格を完成させます。
次に表面の段差を爪で潰し、曲面に近づけていきます。
ダンボールの表面を剥がした紙を細長く切り、外周に貼り付けます。曲面が滑らかになり、陶器のような模様も再現でき、仕上がりには満足しています。だいぶ手間はかかりましたが…
全て覆うとこんな感じです。
ダンボールを細長く切り、縄を再現します。あえて摩耗したカッターの刃で切ることで、切り口をボロボロにします。写真上側が縄で使う素材で、下側が新しいカッターの刃で切った素材です。
紙の引っ張り強さは意外とバカにできず、完成した縄は実用的です。
2本重ねてねじる作業は、指先に切り口に沿った摩擦が発生します。普段通り鋭利な刃で切った切り口の良いダンボールを素手で滑らせると、指を切る可能性があります。そういう意味でも、切り口は潰した方が、クオリティ的にも安全的にも良いです。→参照:ダンボール工作でよくあるケガ
PCファンを準備します。プラスチックの部分が見えすぎないよう、ダンボールで隠します。
PCファンを蚊取り豚の中にはめ込み、完成です。
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完成
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まとめ
盆休みの空き時間を利用して作った作品ですが、夏休みの工作にふさわしいテーマと成果になりました。最初はネタ作品のつもりでダンボールを重ねた骨格を作ったところで完成にしようと思っていましたが、曲面の創造はダンボール工作をする上では難所の一つなので、技能向上を兼ねて時間の許す限りデザイン性を向上させました。(まあ、PCファンが隙間から見えてしまうという見栄えの悪さも理由にありましたが…)
完成した作品は風量が足りないので実用的ではありませんが、60mm角の強力なPCファンに交換すれば、もう少し良くなるかもしれません。ほどよい大きさで風が出るというギミック付き、さらに季節感があり和の雰囲気もあるということで、展示イベントでの活躍が期待できそうです。1週間程度でサクッと作れて展示向き。製作開始時に想定していたより良い作品に仕上がり、意外と満足しています。
うぷあざ棟梁