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片面ダンボールの作り方

 何かと便利な片面ダンボールですが、日常生活では普通のダンボールほど簡単に手に入りません。そんな時は普通のダンボールの片面を剥がして自作しましょう。

 ダンボールの剥がし方ですが、他でも紹介されている通り、水を使います。水に弱いダンボールを水に漬けて接着剤を溶かすことで、表面を剥がします。単純ですが、いくつかコツがあるので紹介していきたいと思います。

1.ダンボールを用意する

 3mm厚でも1.5mm厚でも構いません。作品に合わせて選びましょう。面積が広すぎると、水に漬けたときにダンボールが反りすぎるのでうまくいきません。

 

2.乾燥場所を確保する

 ダンボールの面積分の水平な場所を確保しておきましょう。タオルや雑巾など水を吸う布を置き、手早く乾燥できるようにしましょう。

3.表裏を見極める(重要)

 剥がしやすい面と剥がしにくい面があります。表面を見て、線が見える面が剥がす面です。線が見えない面は剥がれません。だいたい印刷面が剥がしにくいんですよね…

線が見えにくいのでこちらは剥がせません

線が見えるのでこちらを剥がします

​4.水をかけて待つ

 完全に水没させる方法もありますが、剥がさなくてよい部分はなるべく水に漬けたくないので、剥がす面のみ水をかけます。しみ込む前に乾燥してしまう場合があります。乾きそうな部分には適宜水を追加しましょう。しみ込みが不完全だと剥がしづらくなるばかりでなく、接着剤が残ってしまい仕上がりが悪くなります。しみ込ませる時間は5分~10分程度ですが、線が浮き出るかや、色が変わるかどうかで判断しましょう。

​全体が黒ずんできました。剥がし時ですね。

​5.ダンボールの波に沿ってスムーズに剥がす

 下の写真の場合、手前から奥に向かう方向に剥がします。横方向に剥がすのは、波の形が崩れたり一緒に剥がれたりするのでNG。

6.接着剤の跡を消す

 接着剤の除去が不完全で固めてしまうと仕上がりが悪いです。濡れ布巾でふき取りましょう。(4.で十分な水を含ませていれば接着剤はそんなに残りません)

7.乾かす

 放置します。なるべく触らないようにしましょう。このときダンボールは反りますが、無理に平たくしようと押し付けると、波の谷の部分が剥がれてしまうことがあります。乾けばある程度反りは改善されるので、放置しましょう。

8.端を切り落とす

 端の部分はふやけやすく、粘着力もかなり弱っています。端から2~3cmくらいの部分は切り落として、使わないようにしましょう。

 以上、片面ダンボールの作り方でした。片面ダンボールに水平な面を期待するのは難しいです。どうしても水をかけると反りますから…。

 どうしても平面な片面ダンボールがほしいときは、面積を小さくして、波の谷の部分に水をかけずに、冷蔵庫の扉など平面な所に貼りつけて乾燥させる方法もあります。

 

 最終手段としては…買ってくる!という方法もありますが、懐事情とダンボール工作に対する本気度とを掛け合わせてご検討ください!それでは!

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